歯は乳歯から永久歯へと生え変わります。人の場合、生え変わりは1回のみ。生まれ持った自分の歯の色は選ぶことも変えることもできません。一般的に乳歯はやや青みがかった白い色、永久歯は黄色味がかった白い色をしています。これは、歯の構造に由来しています。

乳歯はご存知のようにとても小さく、子供の口に合わせたサイズをしています。乳歯は構造上、エナメル質や象牙質の厚みが薄く、歯髄の割合が大きいのが特徴です。それと比較して、永久歯は歯の大きさに対する象牙質の割合が大きく厚いという特徴があります。

実は、歯の黄色い色はこの象牙質の色であり、その濃さや厚みによって決まります。本来エナメル質は半透明な組織ですので、その下にある象牙質の色を透過して黄色っぽい色に見えるのです。

しかし、日常生活の中にはさらに歯の表面に付着する色素がたくさんあります。食生活が豊かになるにつれて着色のリスクも高まり、歯を白くしたいと考える人が増えています。そこで色素が付着する原因をまとめてみました。

  • 色素の濃い食品を多く食べる:濃い色の食品は色素が沈着しやすい
  • ポリフェノールなど歯の色素沈着を促進する成分:歯の表面と結合して沈着する性質を持っているため
  • 酸による歯のエナメル質の脱灰と粗面化:歯の表面が酸によってわずかに溶かされ荒れてしまうと色素が入り込み沈着しやすくなる
  • 人口着色料を含む食品:アントシアニンなどの赤や青、紫といった人口着色料は歯だけでなく歯肉などの粘膜面にも色素沈着を起こすことがある
  • 唾液分泌量の低下:唾液による洗浄作用が機能せず色素成分が滞留して沈着の原因となる

 

もちろんそれ以外にも考えられる理由として下記のようなことが考えられます。

口呼吸による口腔内の乾燥

最近特に多いのが口呼吸をしている人です。口呼吸の人は、鼻で上手に呼吸ができず口で呼吸するため、常に少し口があいた状態にあります。そうすると、歯の表面が乾燥してしまい唾液による洗浄作用が機能せず、色素成分が沈着しやすくなります。前歯の切端部分に色素が沈着しているのが特徴です。また、口呼吸の人は齲蝕や歯周病のリスクも高くなり、風邪をひきやすくなる、アレルギー疾患を起こしやすくなるなどさまざまなリスクを伴うといわれています。

不規則な食習慣(だらだら飲みやだらだら食べ)

ジュースや炭酸飲料、お菓子など時間をかけて食べると長時間口腔内に滞留するため、色素成分が唾液によって洗浄されるタイミングがありません。また、常に口腔内に食品があるため長時間にわたって酸性の状態が続き、中和される暇がありません。そのため、エナメル質が脱灰されてざらざらになり、色素が沈着しやすくなります。

不適切な口腔清掃(歯磨き・ブラッシング)

飲食の後に歯磨きなどのセルフクリーニングを適切に行わなければ、当然ながら色素は残存します。特に隣接面や歯頚部、舌側面には残存しやすいため色素沈着が顕著に表れるだけでなく、齲蝕や歯周病のリスクも高まります。

 

着色だけに焦点を当ててみると、いろいろな注意点が浮かんできます。

しかし、これらすべてのリスクを日常生活から排除したりすることはとても難しいでしょう。
ですから、いかにして着色が付着しないようにするか、予防対策を入念に行うのが理想です。

ホワイトニングに対する意識が高まってきて、ホワイトニング歯磨き粉など着色に対する効果的な品なども多数研究開発されています。

以前は機械的に除去する方法が主流でしたが、近年は歯を傷つけない方法として科学的に色素を除去するものも手軽に購入できるようになりました。

その中から自分のライフスタイルに最適なものを活用するのが好ましいといえます。

プチ断食でもしない限りは、毎日何かしらの食べ物や飲み物を口に入れていると思いますが、歯の表面に何かしらの付着物が触れることはどうしても避けられません。

そのため、虫歯などに至ってから歯科の門をたたくのではなく、そうなる前の対策である予防歯科をしっかりとしようというのが、口腔内の健康をキープしようという、現在のスタイルなのかもしれません。

食べ物には着色を促すような色素が含まれていることもあれば、食べかすはネバネバの歯垢、そしてカッチカチの歯石へと変異するなど、厄介な相手は数知れず。

白い歯を目指すなら予防歯科

ブラッシング

毎日の歯みがき、これを怠っては80歳までに20本の歯を残せるかどうか怪しいところですが、歯の状態を常日頃から気にかけている人ほど、欠かさずに行っている人も多いことでしょう。

歯ブラシひとつとっても、形状がさまざまなモデルもあれば、超音波を発生させる電動タイプなど、家電としての面白さも秘めているようです。

歯が黄ばんでから磨いていては時すでに遅しでしょうか。

デンタルフロス

簡単に言えば「糸ようじ」ですね。

歯ブラシではどうしてもアプローチできないような、歯間の奥底にしっかりと入り込んでは、歯垢などを取り除けるというオーラルケアグッズの一つと言えるでしょう。

虫歯は歯と歯の隙間にできやすいとのことで、デンタルフロスを習慣化することで、歯周病のリスクも下げられるのかもしれません。

時々ですが、熱心にオーラルケアに精を出すシーンがマンガや小説内でも描写されるなど、実践しているという人も増えてきているのではないでしょうか。

デンタルリンス

ブラッシングの前後で用いる液体ハミガキ、もしくは洗口液。

透明の液体もあれば、○○色のやつといったイメージが定着している人気商品まで、種類もさまざまです。

特に就寝中は口内の唾液の分泌が減ってしまい、虫歯菌が繁殖しやすい環境が口内では起きてしまいがちだとか。

そこで登場するのがデンタルリンスになるわけです。細菌の繁殖を抑えるだけでなく、口臭や歯肉炎といった不快な症状を予防するのに、一役買ってくれそうです。

まとめ

もしかしたら、歯ブラシ1本では十分なケアが難しいのかもしれない、口内洗浄および予防歯科。美しい歯を演出するためのマストな1本に加えて、新たなオーラルギアを探し出して見るのも良いかもしれませんね。