ホームホワイトニングの相場料金と効果、メリット・デメリット

自宅でマイペースに歯を白くしたいと考えている人におすすめなのがホームホワイトニングです。

日本では歯科医院に行って医師の指導が必要ではあるものの、比較的手軽にできることや確実な効果と持続性が期待できるなどそのメリットは大きいです。

ただし、ホームホワイトニングにはデメリットもあります。

歯科衛生士としての観点からホームホワイトニングを解説していきます。

 

尚、歯医者で施術を行うオフィスホワイトニングに関しては、↓記事を参考にしてください。

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ホームホワイトニングの施術方法とメカニズム

ホームホワイトニングはその名のとおり、家で行う本格的なホワイトニング施術です。

歯科医院の指導の下に行うので、安全性も高いパーソナルホワイトニングといえるでしょう。

前準備で一度歯医者で受診すれば、あとは自宅でマイペースで行えます。

ホームホワイトニングの施術方法

ホームホワイトニングは、歯科医院に相談して、ホームホワイトニングキットの処方箋をもらいます。
オパールエッセンス(Opalescense)というキットがアメリカでも人気で日本でも有名で、専用のジェル剤を付けたマウスピースを付けて数時間放置するというものです。

  1. 歯科医院を受診してカウンセリングと歯のクリーニング
  2. 歯の型をとりオリジナルのマウスピースを製作する
  3. ホームホワイトニング剤とマウスピースを購入
  4. 自宅で歯磨き
  5. 乾燥したマウスピースに、ホワイトニングジェルを注入
    ※入れすぎると装着した際に溢れて歯肉に影響するのであまり入れすぎないように注意
  6. 約2~4時間程度装着したら取り外す。就寝タイプは朝外す。
  7. 歯磨きをしてホワイトニング剤を歯から除去
  8. 数日~数週間、ホワイトニング効果が出るまで毎日繰り返す

 

なぜホームホワイトニングで歯が白くなるのか

ホームホワイトニングで歯が白くなる理由は、基本的にはオフィスホワイトニングと同じ原理です。

歯の構造、エナメル質と象牙質

歯は外側の白く半透明なエナメル質内側のクリーム色の象牙質から構成されています。

私達が普段見ている歯は、半透明なエナメル質を通して象牙質の色を見ているので、生まれつきの歯は完全に白いわけではなく、若干クリーム色がかっています。

歯の黄ばみや着色は、この外側のエナメル質に色素が沈着することで起こります。

エナメル質の透明化

ホームホワイトニングで使用されるのは、主に漂白作用を持つ過酸化水素と増粘剤である過酸化尿素という薬品です。

過酸化水素(オキシドール)は髪の毛のブリーチにも使われる漂白剤です。

これらの薬品を含むホワイトニング剤を歯面に塗布して光によって熱を加えると、水と酸素に分解され、その際に発生した酸素は、エナメル質に沈着した色素と結合して元々の白さに戻してくれます。

エナメル質の表面をマスキング化

エナメル質の構造を変化させて象牙質を透けて見えなくする

過酸化水素や過酸化尿素は、エナメル質の表面構造を変性させる働きを持っています。

エナメル質はエナメル小柱と呼ばれる小さな棒の集まりです。

均等に並んでいるたくさんの柱が密着している状態に薬剤を作用させると、柱の角の部分がわずかに溶けて球面になっていきます。

球面に外から光が当たると乱反射を起こすため、外側から内側が見えづらくなります。
これをマスキング効果と呼んでいます。

内側が見えない、すりガラスと原理は同じです。

これによって、エナメル質を通して見えていた象牙質の黄色っぽさが見えづらくなり、元々の歯以上の白さになるわけです。

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの違い

歯科医の指導のもとで行うオフィスホワイトニングとホームホワイトニングの違いは主に2つあります。

ホームホワイトニングは光照射器を使用しない

過酸化水素は高温になることで、分解される速度が上がるため、オフィスホワイトニングでは青い光を当てて一気に温度を上げることで、1時間程度の施術で終わります。

歯医者によってはレーザーを導入しているところもあり、レーザーによってさらに高い効率で温度をあげることで、10分程度で施術が終わることもあります。

一方のホームホワイトニングは、自宅で行うために光を当てることはないので、マウスピースを付けてじっくり時間をかけて過酸化水素の分解を待ちます。

ホームホワイトニングは過酸化水素濃度が低い

過酸化水素は薬事法で劇薬として指定されている危険な成分です。

オフィスホワイトニングで使用するホワイトニング剤には30〜40%の高い濃度で配合されています。(髪の毛のブリーチ剤は3%程度と低い濃度で配合されているため市販が可能)

自宅で行うホームホワイトニングでは安全のために過酸化水素ではなく過酸化尿素を配合しているものが多いです。

過酸化尿素は時間がたつと、過酸化水素と尿素に自然分解されます。
この時に過酸化水素の濃度が1/3程度まで下がるため、低い過酸化水素濃度でゆっくり時間をかけて色素を分解させていくのがホームホワイトニングということです。

ただその分、漂白効果の強さはオフィスホワイトニングより弱いです。

ホームホワイトニングの効果と持続期間

効果について

オフィスホワイトニングのホワイトニング効果について

ホームホワイトニングでは、オフィスホワイトニングのような即効性はありませんが3~4日続けたころから徐々にその効果が表れてきます。

20日ほどでだいたい1~3段階ほど白くなります。

すぐに白くしたい、時間がないという人にはお勧めできません。

また、効果の表れ方を自分で確認しながら進められるので、もっと白くしたいと思う人はさらに数日間継続するという選択も可能ですし、逆に不自然な白さにしたく無い人は途中で使用を止めることが可能です。

 

来院する頻度や通院期間

基本的には、ホームホワイトニングの通院は2回のみの場合が多いです。

カウンセリングと型取りに1回、マウスピース完成まで約1週間程度かかるので受け取りに1回と2回の受診になります。

ホワイトニングジェルとマウスピースを購入すれば、後は何か問題が起きなければそれ以上の通院の必要はありません。

痛みを感じたり、希望の白さになかなかならない場合は、必要に応じてドクターのチェックを受けてもいいでしょう。
中には痛みが出る人もいますので、相談してみるといいですね。

ホワイトニング効果の持続期間

ホームホワイトニングの持続期間は、オフィスホワイトニングの2倍くらいといわれていますので1年は持続するとかんがえるといいでしょう。

オフィスホワイトニングは急速に反応させるため、歯の自己修復機能が急激に働くため戻るのも早いと考えられます。

一方でホームホワイトニングでは、数日から数週間という長い時間をかけてじっくり作用させるので自己修復の作用も穏やかに進み、持続期間が長くなるとされています。

ホームホワイトニングの痛みと対処法

知覚過敏の人のためのオススメな歯のホワイトニング方法

自宅で気軽にできるホームホワイトニングですが、いくら緩慢に作用が進むといっても人によっては痛みが起こることがあります。

オフィスホワイトニングと比較すると軽度で済むケースがほとんどですが、やはり痛みを感じるのは不快なものです。

ホームホワイトニングで痛みが出る理由

オフィスホワイトニングと同様に、知覚過敏のような痛みを感じることがあります。
これは、使用する過酸化水素や過酸化尿素の刺激が歯の内部に浸透するために起こる痛みです。

また、歯に限らず歯肉に痛みが起こることがありますのでオフィスホワイトニングでは、前処理として歯肉を保護してから行います。

しかしホームホワイトニングは自宅で行うため、このような歯肉の保護を行いません。

自分でホワイトニング剤をマウスピースに注入して数時間、口の中に装着するため、溢れ出たホワイトニング剤が歯肉を刺激することになります。

過酸化水素はカタラーゼ反応による腐食作用を引き起こし、歯肉がただれたり痛みを起こすことがあるのです。

ホワイトニング剤を注入する時は、ちょうどよい分量を早く把握することが必要でしょう。

中にはこのような痛みに耐えかねて、ホームホワイトニングを中断してしまう人も少なくありません。

痛みにどう対処すべきか

ホームホワイトニングで起こる、歯の知覚過敏のような痛みは、約1日程度で治まることがほとんどです。

そのため、バファリンや知覚過敏用のの鎮痛剤などを服用してしばらく様子を見るといいでしょう。
知覚過敏用の歯磨き粉を使用するのも痛みを和らげるのにおすすめです。

歯肉の痛みはしばらく続きます。
傷めた状態で継続すると悪化することもありますので、担当の歯科医に相談しましょう。

ホームホワイトニングの料金相場

ホームホワイトニングの料金相場

ホームホワイトニングは、オフィスホワイトニングと同様に保険が適用されず自費診療となります。

各歯科医院で料金を設定していますので、ここでは一般的な相場料金を紹介しましょう。

  • 上下顎を行う場合の診察料金とマウスピース料金:20,000~40,000円程度
    1回目のホワイトニング剤をすべて使い切ってもさらに続けたい人は、ホワイトニング剤だけの購入も可能です。
    マウスピースはそのまま継続して使えますのでリーズナブルです。
  • ホワイトニング剤の費用:5,000~10,000円程度

ホームホワイトニングのメリット

  • 自宅でマイペースでできる
  • リーズナブル
  • 自分で効果を確認しながらできる
  • 施術終了のタイミングを自分で見分けられる
  • 通院のわずらわしさがない
  • 効果の持続期間が1年程度と長い
  • オフィスホワイトニングより痛みが軽くて済むことが多い

ホームホワイトニングのデメリット

ホワイトニングの大きなデメリットは歯へのダメージ

  • 効果が表れるまでに時間がかかる
  • 毎日続けるのを忘れてしまいがち
  • 仕上がりが均等でなく、まだらに白くなることがある
  • 歯へのダメージ
  • 虫歯になりやすくなる
  • 知覚過敏になる場合がある
  • 歯への着色がしやすくなる

ホームホワイトニングの大きなデメリットは、歯へのダメージです。
もちろん歯医者も商売ですから、あまり大きな声では患者に説明しません。

髪の毛のブリーチをしたことがある方なら、ブリーチ後の髪の毛のダメージを感じたことがあると思います。
非常に硬い組織で出来ている髪の毛ですら、6%以下の過酸化水素の漂白でダメージを受けると言うことです。

オフィスホワイトニングと比較して低い濃度の過酸化水素になるホームホワイトニングであっても、過酸化水素を使う歯のホワイトニングは、歯に大きなダメージを残すと言えます。

歯のエナメル質へのダメージは、虫歯になりやすくなったり、細かい隙間が広がることで知覚過敏になったり、着色・黄ばみやすい歯になります。

歯科衛生士の私が、歯医者でホワイトニングをしない理由はこのためです。
二度と生え変わらない永久歯ですから、慎重に検討したほうがいいでしょう。

白い歯を手に入れたいと考えている方は、まずは自宅で手軽で安全にホワイトニングが出来るホワイトニング歯磨き粉やジェルを使ってみることをおすすめします。

市販のホワイトニング歯磨き粉やジェルには、過酸化水素などの劇薬は配合されておらず、安全な成分のみで歯のホワイトニングをしていくものがありますので検討してみるといいでしょう。