幼児や子供の歯が黄色い場合の原因と予防、治し方

こんにちは。現役歯科衛生士のシホです。

今回は子供の歯が黄色になってしまう原因や治し方を、歯科衛生士の観点から解説したいと思います。

最近は昔よりも「虫歯を予防する」ことへの意識が非常に高まってきているように感じます。

まだ永久歯ではない子供の歯にも歯科医院でフッ素塗布などで虫歯予防を行うお母さん方も増えてきました。

幼稚園や保育園、学校でも週に1回、または毎日『フッ素の日』を設けて、フッ素うがいによる虫歯予防をするところもあります。

幼児~小学校低学年くらいまでは親が子供の歯を磨くことが多いので、子供の口の中のちょっとした変化に敏感になると思います。

特に、歯の色が変わっていたりするとすごく不安ですよね。

子供の歯の色はもともと真っ白ではない

歯の構造、エナメル質と象牙質

初めて生えた歯が黄色っぽいと不安になって相談にいらっしゃる親御様がいらっしゃいます。

歯の構造は上図のように外側からエナメル質・象牙質・神経と層になって出来ています。

エナメル質は白く半透明で、象牙質は黄色っぽい色をしています。

歯は、半透明なエナメル質に透けて象牙質の色が見えているので、元々真っ白ではなく若干クリーム色っぽく見えるのが普通ということです。

最初に生えてくる子供の歯の象牙質の色は、青っぽかったり、灰色だったり、クリーム色だったりと個人差があるのが普通です。

vita-shade-guide日本人平均

分かりやすく歯医者で使用するシェードガイドで見ると、A2~A3の間が日本人の平均的な歯の色となります。

もしお子さんの歯が、それよりも右側の歯の色になっている場合には歯の黄ばみ・着色が起こっていることになります。

子供・幼児の歯の色が黄ばんでしまう原因

子供・幼児の歯の色が黄ばんでしまう原因

まず前提として、子供の歯はあくまでも乳歯で、そのうちに永久歯に生え変わるものですから例え乳歯の色が少し黄ばんでいたとしてもそこまで神経質になる必要はないと思います。

子供や幼児の歯の変色の原因となるのは下記のようなものがあります。

食べ物や飲み物からくる着色

お茶、特に麦茶などの色が濃い飲み物やカレーなどの色の濃い食べ物が歯の表面(エナメル質)に着くと色が付き、歯ブラシだけでは取れない着色になります。

歯の着色とは「歯のエナメル質に色素成分が沈着すること」です。

もう少し詳しく言うと、
食べ物や飲料によって酸性になることで歯は脱灰というエナメル質が溶ける状態になります。唾液はエナメル質と触れることでペリクルという成分になりこの脱灰を抑制して、溶けたエナメル質の修復(再石灰化)を行います。
ペリクルに色素成分が含まれているとこの再石灰化の段階で、エナメル質に色素成分が取り込まれて着色が起こる、というメカニズムです

着色自体は誰でもある程度あるものですので、そこまで不安になる必要はありませんが、やはり子供でも白い歯は笑顔や印象に大切なものなので、気になる場合は、ホワイトニング歯磨き粉を使用すると良いと思います。

下記の記事でオススメのホワイトニング歯磨き粉をランキングにしていますので参考にしてみてください。

⇒歯科衛生士が選ぶ「歯を白くするホワイトニング歯磨き粉」ランキング

抗生物質による着色

お子さんがテトラサイクリン系の抗生物質を長期で服用していた場合、または妊娠前に母親が服用していた場合、子供の歯の内側(象牙質)の色が濃い黄色や灰色になる場合があります。

これをテトラサイクリン歯といったりもします。

肺炎などで「ミノマイシン」という薬を飲んでいた場合などです。

また、妊娠中にお母さんが同様の抗生物質を服用していた場合に生まれてくる赤ちゃんの歯が黄色くなることもあります。

基本的には、乳歯が抜けて永久歯に生え変わるときには通常の白い色の歯が生えてくるケースがほとんどです。

エナメル質形成不全

これは子供の歯のエナメル質が上手く作られないまま生えてきてしまう症状です。

ごくまれな確率の症状ではありますが、白く半透明なエナメル質がほとんど無い、象牙質むき出しで歯が生えてくるので、象牙質の黄色っぽさがそのまま見える状態になります。

この症状の歯は、生えてくるすべての歯に起こるわけではなくところどころ起きるものなので、他の歯の色と違うと感じた場合、歯科医院にて見てもらってもいいかもしれません。

エナメル質がない状態の歯は、非常にもろく虫歯になったり、歯が溶けやすく着色しやすい状態でもあるので虫歯予防は特に注意しましょう。

歯の一部分が白っぽく変色する「白濁」

黄ばみではありませんが、1本の歯の1部分が変色し、白っぽくなる「白濁」といった症状があります。

虫歯になりやすい兆候の変色です。

虫歯にならないようしっかりブラシをすることで変色だけにとどまることができますが、白濁した部分から虫歯に繋がることは大いに考えられますので注意しましょう。

また、酸味の強い食べ物で歯が溶けることがあります。

頻繁に酸味の強いものを食べさせるのは歯が溶け、変色することも考えられるので気をつけましょう。

子供の歯の黄色くなったところや変色のケア方法

テトラサイクリン歯が原因の歯の色は、自宅でのケアでは白くすることが出来ません。下記の記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください。

参考:テトラサイクリンによる歯の着色のホワイトニング方法

それ以外の着色の場合は、まずは自宅でしっかりとケアをする必要があります。

毎日の歯磨きは丁寧に行いましょう。特に奥歯の裏側や歯の裏側は磨いているつもりでも汚れが残りがちです。

汚れが残っていたところにまた汚れが残るとその積み重ねで粘ついた汚れが残る際、オレンジっぽい汚れが付くことがあります。

この色はいろいろな細菌が集まった色ですので磨き残しには気をつけましょう。

お仕事していたり、幼稚園に行っている時間帯など難しい場合もあるかもしれませんが、出来る限り食べたらすぐの歯磨きや糸ようじやデンタルフロスなどで細かい部分もすぐに汚れを落とすことが大切です。

また、ホワイトニング歯磨き粉を使用するのも効果があるのでオススメですが、研磨剤が多く含まれているものは歯の表面が傷つきやすいので、研磨剤を使用していないホワイトニング歯磨き剤を選びましょう。

⇒歯科衛生士が選ぶ「歯を白くするホワイトニング歯磨き粉」ランキング

幼児にしっかりと歯磨きさせるのは結構大変

子育てをしたことがある方なら分かると思いますが、1〜3歳くらいの幼児に歯磨きをするのは結構大変なものですよね。

暴れてしまったり、泣きわめいてしまったり。

幼児の歯磨き方法や虫歯予防に関しては、1歳,2歳,3歳児の子供の虫歯に悩む親の為の虫歯予防対策という記事のあるサイトで詳しく解説されています。幼児の歯の黄ばみ落としや虫歯予防について参考になります。

また、歯科医院では3か月に一回フッ素塗布を呼び掛けていますので、通院するといいかもしれません。
その際に歯のクリーニングをしてもらうと自宅ではできなかったケアをしてもらえるので定期的なクリーニングとしてやってもらってもいいと思います。

不安があるかたは自宅ケアにとどまらず歯科医院にいって話をしてみてもいいかもしれませんね!