激落ちくんの歯のホワイトニング効果

こんにちは。歯科衛生士のシホです。

最近、激落ちくんという歯磨きシートが販売されていますね。

最寄りのドラッグストアでいつでも購入できることや、価格が安い点などもあり、利用している人や興味がある人は多いようです。

本記事では、激落ちくんの歯を白くする効果、使用上の注意点について解説していきます。

激落ちくん歯みがきシートの成分

激落ちくんの歯のホワイトニング効果

【販売会社】

レックケミカル株式会社

【商品特徴】

歯磨き剤を染み込ませたウェットティッシュみたいな商品で、そのまま袋から取り出して歯を拭くように使います。

虫歯予防・歯垢除去・口臭予防のために外出先でもサッと歯磨きと同じ効果が得られるものですが、ステインや黄ばみも除去してくれることを期待して使用する方もいるようです。

マイクロファイバー製のシートが、歯や舌についた汚れをしっかりふきとり、虫歯・口臭を予防し、歯垢を除去・再付着を防ぎ、歯をツルツルに保ちます。

使用後にうがいの必要がないので、水のないところでも使えてとても便利です。シートは1枚ずつの個包装なので衛生的です。ポーチにすっきり入るので持ち運びも便利です。

【成分】

水、エタノール、無水ソルビトール・グリセリン、メントール
PEG-40水添ヒマシ油・PEG-400、PG、クエン酸Na
サッカリンNa、セチルピリジニウムクロリド
エチルパラベン・プロピルパラベン、香料

人体用ではない通常の激落ちくんもあるので注意

人体用ではない通常の激落ちくんもあるので注意

激落ちくんという商品はもともとはメラミンフォームという固いスポンジで、ガラス・ステンレス・タイルなどの汚れをこすり落とす商品として販売されていました。激落ちくん歯みがきシートとは全く異なる商品です。

一部のインターネットの噂で、この人体用ではないメラミンフォームスポンジの激落ちくんで歯をこすることで、歯のホワイトニング効果があるというものがあり、実際に試した方もいらっしゃるようですが絶対にやめておきましょう。

激落ちくんは、ちょっと触っただけだと柔らかいスポンジなので勘違いしやすいのですが、実際には固い繊維で出来ていて、こする摩擦によって汚れを落としています。

激落ちくんで歯をこすることは、イメージとしては、紙やすりで歯をこすっているのと同じことです。

歯の表面のエナメル質が削られているので、エナメル質に着色がある場合にはホワイトニング効果があったような気がする可能性はありますが、エナメル質の表面が粗く削られることで虫歯になりやすくなったり、さらに歯が黄色くなりやすくなります。

エナメル質の非常に細かい傷などは、唾液の作用で自動的に修復されますが、激落ちくんで擦ったような大きなキズは修復不能となってしまいます。

激落ちくん歯みがきシートもステインや黄ばみ除去目的では使用できない

冒頭でも書いたとおり、激落ちくん歯みがきシートの本来の効果は、虫歯予防・歯垢除去・口臭予防となりますので、ステインや黄ばみ除去のための成分はほぼ含まれていません。

一部で、「激落ちくんで黄ばみが落ちた」といった噂もあるようですが、研磨剤によって歯の表面が削り取られてしまったためです。

歯みがき目的での使用であればいいものの、激落ちくん歯みがきシートを使用して、必要以上に歯の表面をゴシゴシと拭くのは、こちらも歯に紙ヤスリをかけているようなものです。(通常の激落ちくんよりはかなりマシですが)

歯の表面はエナメル質という滑らかな半透明の組織で覆われていて、さらにその周りにはペリクルという唾液によって生成されたタンパク質の層があり、歯の再石灰化(虫歯や酸蝕歯を食い止める働き)をしてくれています。

これらのペリクルやエナメル質を削り取ることで、一時的に少しステインや黄ばみが取れた気になってしまうのですが、歯の再石灰化が止まってしまい、虫歯と歯の黄ばみを更に進行させる原因となってしまいます。

研磨剤入りの歯磨き粉を電動歯ブラシと一緒に使ってはいけない重曹による歯磨きはしないほうが良いというのと同じ理由で、激落ちくんをステイン・着色除去の目的では使用しないほうが良いです。

激落ちくん歯みがきシートには防腐剤が使用されています

激落ちくん歯みがきシートの成分には、「エチルパラベン・プロピルパラベン」という防腐剤が含まれています。

エチルパラベン、プロピルパラベンというのは、安全にこだわる方であれば結構知っているパラベンという種類の化学物質であり、国が危険だと認めている表示指定成分です。

エチルパラベンというのは、パラベンのなかでは毒性が低いとは言われているものの、環境ホルモン(内分泌かく乱物質)であり、がん細胞の増殖(特に乳がん)を促すことが明らかになっています。パラベンは皮膚から短時間で吸収されてしまうとのことです。

参考出典:[ehp]Parabens and Human Epidermal Growth Factor Receptor Ligand Cross-Talk in Breast Cancer Cells

 

歯みがきシートは舌・歯茎などの皮膚に直接触れるだけでなく、唾液と一緒に腔内から吸収されやすい場所ですので留意が必要だと思います。

歯の黄ばみを除去したりホワイトニングをしたいのであれば、歯科衛生士としてはホワイトニング歯磨き粉をオススメします。

下記の記事を参考にしてみてください。

⇒歯科衛生士が選ぶ「歯を白くするホワイトニング歯磨き粉」おすすめランキング